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中学受験入試問題【国語】学習院中等科(第一回)2022

おはようございます。

昨日は、受験でよく出るテーマで、苦手な人の多い、言語がテーマの論説問題をとりあげました。いや~本文も割と高度なことを書いていましたが、設問がウルトラC級で、生徒達も、後半の問いが難しすぎる~と頭を抱えておりました。

このオンラインの授業の目的は、最新の受験問題を使って、頻出、もしくは最新の話題に触れる機会を増やすことなので、問いの難易度は二の次なのでありますよ。

教室で、第一、第二志望、または、問題が似た学校も含めて10年分×学校分やるので、普遍的なテーマには十分対応可能です。この授業では、例えばアフターコロナの社会構造など、今までになかったテーマや、頻出テーマだけど最新バージョンの経験値を増やすということを目的にしています。

 

さて、前置きが長くなりました。

言語、コミュニケーションのテーマといっても、外国語と日本語の比較、日本語の過去と現在の比較、国民性などを絡めたコミュニケーション等、多岐にわたります。

 

【テーマ:言語】

【本文の要約】

今回は、言葉(語彙力)が思考の深さを決めている、ということを、多面的に説明した話しでした。ダブル・リミテッドという言葉を聞いたことがありますか?子供の頃に、複数の言語を使用する環境で育った場合、母語の習得が十分でない場合に、深い思考ができなくなってしまう問題です。

人は、自分が使う言葉の範囲をこえては思考できないという例の一つでした。

他にも、「むかつく」「かわいい」等の使われ方の例を出していましたね。『枕草子』「うつくしきもの」を例にあげ、抽象的なことばも、具体的なものを結びつけて、自分だけの表現を増やしていける、抽象と具象の間を行き来する中で表現力が鍛えられると筆者はまとめていました。

 

【コメント】

大人が読んでもほぉ~となるのですが、長めの文章で、文の構成が少しユニークでしたね。もちろん文章を全て理解する必要はなく、時間内に解ける問題を確実に解いて、合格者平均点(40点~80点※学校と、年度による)をとるために、どういう読み方をしていくか、文章のおさえるべき箇所を特に深く読む、強弱のある読み方を指導しています。

深く読むべきところは、大まかに分けて2つ。文章の中での筆者の意見と、問いで聞かれている箇所です。

何度も言います。全てを理解する必要はありません。また、全て正解する必要もないんです。時間内に合格点をとる、読み方と解き方が、受験には必要かなと思います。

 

なんだか、今日は熱く語ってしましました(笑)

最後に出典を明記して終わります。

【出典:平野多恵「言葉で心を知る」(『国語をめぐる冒険』<岩波>ジュニア新書>所収)による)】

 

今日も、みなさま、お元気でお過ごしください!

ナマステ